朝、息子が言った。
「今日はゆっくりしたい日なんだ」
こたつに潜り込んで、
私に顔を擦りつけながらそう言った。
その少し前。
夫が、
「調子悪くないのに療育行かないのはよくないよ」
と声をかけていた。
少し強めの言い方だった。
私は、その空気に少し緊張した。
どうなるかな、と思った。
でも、息子は動かなかった。
「今日はゆっくりしたい日なんだ」
もう一度そう言って、
そのままこたつにいた。
夫はそのまま出かけていった。
家には、息子と私の2人。
少し静かになった。
私は、
「今日はゆっくりしたい日なんだね」
と声をかけた。
それ以上は何も言わなかった。
正直なところ、
前の私は、
こういうとき少し焦っていたと思う。
行ったほうがいいんじゃないか、とか
このままで大丈夫かな、とか
なんとか動かそうとしていたかもしれない。
でも、その日は違った。
ゆっくりしたい日もあるよね、と思えた。
そのあと、
息子とゲームをしたり、
家の中でゆっくり過ごした。
少し体を動かしたり、
お茶を飲んだり。
特別なことはしていないけれど、
穏やかな時間だった。
何かをしない日。
何も進まないように見える日。
でも、
そういう日があるから、
また動けるのかもしれないと思った。
ゆっくりしたい日も、
ちゃんと大事な一日だった。

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